新しい入れ歯を入れた時は、最初は少し痛みを感じることはよくあります。しかし痛みが長期間続くようなら歯科医院にご相談した方がよいでしょう。
なぜなら長年使っている入れ歯は、顎の骨も痩せてきて入れ歯の適合性が悪くなるため、お口の痛みや感染症、口内炎が発生しやすく食べ物が入れ歯の中に挟まり歯茎を刺激するため痛みが生じるからです。
入れ歯が痛い原因は
1.入れ歯の適合性が悪く、食べ物が入り傷になった場合
2.入れ歯の適合性が悪く、歯肉に口内炎ができた場合
3.入れ歯の縁の部分が、粘膜に食い込んだ場合
4.入れ歯の咬み合わせにより、ほっぺたの粘膜を噛んでしまう場合
5.入れ歯にヒビが入っていて、歯茎を傷つけている場合
6.入れ歯の噛み合わせが悪くて、ズレが生じて支えてる歯肉に過度な力が加わり、歯肉が傷ついた場合
7.洗っていない入れ歯に歯石がついて、歯肉に食い込んで歯肉が傷になっている場合
8.入れ歯の針金をかけている歯の周りが痛い場合
9.入れ歯の噛み合わせの高さが合っていないと、歯茎に擦れる圧力が繰り返し起きることで血行が悪くなり強い痛みが出た場合
入れ歯の痛みを防ぐには
1.入れ歯洗浄剤を使って、入れ歯に歯垢や歯石をつかないようにしましょう。
2.入れ歯は天然歯と同じように毎日お手入れを行って、入れ歯を破損やヒビから守りましょう。
3.入れ歯の針金をかけている歯などが虫歯や歯周病にならないように、毎日のお手入れを行い、健康な歯や歯ぐきを保ちましょう。
入れ歯が急に痛くなったら
食べ物をゆっくり噛むようにして、歯に口の粘膜を刺激しないようにしてください。
また、入れ歯に入れ歯安定剤を使って傷ついた粘膜を保護しましょう。
食べ物を食べる時に、下顎を前に出して上の歯と下の歯が揃うように食べると、力が掛からず楽に食べることができます。
なるべく早く歯科医院に受診してください。
どういう時に入れ歯が痛いの?
1.入れ歯を入れているだけで痛くなる
入れ歯の適合が悪く、歯肉に強く当たっている場所があり、傷口になっていることがあります。
2.入れ歯を噛むと痛い
入れ歯を入れている時は痛くなく、食事をしたり強くものを噛んだりすると痛くなることがあります。
入れ歯の噛み合わせが悪いと、噛み合わせのバランスがおかしくなり、歯茎に不均一つの力が加わり擦れて痛くなります。
3.入れ歯を入れなくても痛い
入れ歯が当たっている歯肉が、傷ついていることはあります。
入れ歯の痛いところがわかる入れ歯
「入れ歯の痛みや違和感があるが、その場所かわからない、、、」
「痛い場所を医師に伝えてもなかなか伝わらない、、」などの悩みを多く聞きます。
そういった悩みに対して当院では、材料を見直すことで解消しました。
透明の入れ歯を作成しました
入れ歯を透明にすることで、強く当たっている場所や傷口が一目で分かります。
透明の入れ歯(応用)を作成しました
口の中に入れて見えるところは歯肉色、笑っても見えないところは透明にして、痛い場所がわかるようにしています。
入れ歯を透明にすることで、通常の入れ歯と異なり、入れ歯を洗浄している時や口の中から入れ歯を出して保管している時でも何かの道具のように見えるため、同居している家族にも違和感が感じにくくなります。
入れ歯の痛みを取る方法
1.透明な入れ歯を装着し、入れ歯と口の中の粘膜面との不適合部分を即座に検出します。
2.その入れ歯の加圧部に適合チェック材料を塗布。
3.入れ歯を装着し転写させます。
4.転写された加圧部を鉛筆なのでマークしてから入れ歯を歯科医院専用の器械を使って調整します。