大学病院レベルの親知らず抜歯

親知らずは必ず抜歯しなければいけないものではありません。
まっすぐに生えていて、ブラッシングが出来る状態であれば他の歯と同じように機能している歯として使うことができます。

また「入れ歯」の土台や抜歯した際の移植に使われることがありますので、決して全て抜歯することはありません。

抜歯前の問診

患者様の全身的状態(発熱など)、既往、口腔内の状態をチェック

すごく痛みがあり、腫れている状態とは

痛みがあり腫れている時は、炎症が強い状態なので、麻酔が効きにくく抜歯後の炎症が強くなるので抜歯は出来ません。
痛みがある場合は化学療法を駆使して炎症を抑えてから抜歯を試みます。

抜歯前 デジタルレントゲン撮影にてチェック

手術前のレントゲン段階で抜歯シミュレーションにて患者様に説明します。
親知らずは真っ直ぐに生えていて、上の歯とかみ合っていて、きちんとブラッシングが出来ていれば保存できるケースがあります。
また親知らずが横を向いてしまって隣の健全な歯を虫歯にしてしまったり清掃性がよくないために炎症を起こして腫れてしまう歯に対しては抜歯をした方が良いケースがあります。

必要に応じてCT撮影によるチェック

親知らずと神経が近い場合には安心安全のためCT撮影を必ず行い、神経と親知らずの位置関係をしっかり確認してから抜歯します。
当医院のレントゲンは、親知らずの次に9番目の歯も生えている状態まで撮影できます。
全身的既往、抜歯後の麻酔、しびれなどが発生する可能性がある場合は、安心安全のため信頼できる大学病院を紹介します。
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神経の管まで確認出来ます

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9番目の歯も生えている状態まで撮影

体動チェック

血圧、脈拍、酸素飽和度などチェック。

痛みのない抜歯のtry

表面麻酔して痛みを緩和して局所麻酔しててガッチリ痛みをブロックしています。
万が一痛みを少しでも感じる場合は医師にすぐ知らせてください。

大学病院のインスツルメント

大学病院の口腔外科で使用している器具を使用して、組織のダメージを最低限に抑えて抜歯します。

できる限り腫れない抜歯のために

止血作用のあるゼラチンスポンジを抜歯窩に入れ血液の保持性を高め、必要に応じて抗生物質の錠剤を入れ感染予防します。

化学療法

化膿止めや腫れ止めは、朝昼晩の3回を常用し、医師に決められた日数を服用し感染を抑え痛みや腫れを軽減します。

抜歯、消毒


歯肉に縫い合わせた糸をとります。痛くないので安心してください。
その後消毒します。

抜歯後の注意事項

1.風呂、運動は控えてください

腫れている時は温かい風呂、運動は血流が良くなり、炎症性の反応が起き痛みがでます。
※シャワーは問題ありません。

2.口を強くうがいはしないで下さい

抜歯すると歯に穴があき、その穴に血液がたまり歯を治そうとします。
そのたまった血液をうがいて流してしまうとドライソケットという状態になり治りが遅くなります。
その時は医師に必ず連絡下さい。

3.飲酒は控えてください(タバコも)

飲酒すると血行が良くなり再出血、痛みが起きます。

4.麻酔の状態をチェック

麻酔が効いている間は、熱い食べ物などの熱を感じないため火傷をしたり、痛みを感じないため唇や頬の内側を噛んだりしますので気をつけて下さい。

5.冷やし過ぎないで下さい

昔は腫れたら冷やすのが当然でしたが最近は冷やさない方が治りが良いとう考えに変わってきています。
冷やし過ぎると血液が通りにくくなり血液が炎症部位に流れていかないという状態がおこり治りが悪くなることがあります。
冷えピタぐらいにして下さい。

6.抜歯後の歯磨きは

歯磨きは優しく抜いた部分の直前までで構いません。

抜歯後のトラブル

1.抜歯した歯の糸がとれた
2.痛みが3〜4日引かない
3.抜歯した歯の中に食物がつまる
4.出血が止まらない。
5.発熱した
6.口が開かない
こういう状態の時は必ず医院に遠慮なく受診して下さい。

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