食いしばりは、様々な症状を発症し苦しんでいる患者様が多くいます。
次の画像のように、下の前歯が上の歯を咬耗することもあるのです。
食いしばりは、我々人体にいったいどんな影響を与えるのでしょうか。
まずは、食いしばりの原因からご説明いたします。
食いしばりの原因
食いしばりの主な原因は次の3つです。
咬み合わせ
咬み合わせする歯並びのズレが大きいと、無意識にずらして咬む必要があるため、食いしばります。
精神的要因
日常生活のストレス
携帯電話やゲーム、テレビ、DVDなどを使用している最中に楽しさのあまり夢中になって歯を食いしばっている時があります。
金属アレルギー
金属アレルギーにより、歯を食いしばっているケースがあります。
食いしばりの症状
顎関節症
突然口が開かなくなる
口を開けたり閉めたりすると音が鳴る
顎が痛い
顎が疲れる
朝起きると顎が痛い
朝起きると顎が疲れる
顎が疲れて食事しにくい
えらがはっている
顎がズレている
歯の破折
食いしばりにより、歯が折れることがあります。
下の画像は、歯が折れたレントゲン画像です。
右上の5と6番目が破折しています。
歯の摩耗
歯がすり減っている状態の歯の摩耗
銀歯が外れる
食いしばりにより、詰め物や差し歯、銀歯がとれてしまうことがあります。
下の画像は、銀歯が取れたので白く治したものです。
銀歯が取れた状態です
治療中の状態
銀歯だった箇所を白くして治しました
虫歯や歯周病になりやすい
舌の痛み
歯が痛い
噛むと痛い
顔面の変形
虫歯は次のような手順で治療します
虫歯が出来ています
虫歯の取り残しがないようにう蝕検知液(虫歯検知液)を使ってチェック
虫歯を残さず取り除きました
水酸化ca系裏装剤を使用して痛みを軽減し歯髄を保護します
虫歯を取り除きジルコニアナノ配合の充填剤を使って補修しました
全身の症状
めまい
頭痛
首の痛み
腰痛
肩こり
睡眠不足
手のしびれ
食いしばりのお口の中は、どのようになっているのでしょうか?
画像で確認してみましょう。
舌の圧痕
頬の圧痕
咬耗
くさび状欠損
口の中にできる骨隆起
食いしばりは改善できるの・・?
通常は上下の歯が、接触していません。
上下の歯が接触するのは、会話や食事など一瞬です。
それが食いしばりによって上下の歯が無意識に長時間接触するため、歯や顎、筋肉が緊張し大きな負担になります。
筋肉とは、閉口筋や開口筋、関連する肩・首・腰の筋肉のことです。
上下の歯を接触しないようにマウスピースをすることによって、歯や顎、筋肉の緊張を軽減し症状が改善することが多いです。